2024/09/15 2024/09/11
中学生になると、小学校までやっていた算数から数学に授業科目が移行します。そして、中学数学は多くの中学生が挫折しやすい科目です。そのため、勉強でつまずきやすい原因や勉強の効果的な方法を知っておくことが大切です。本記事では、中学数学にスポットを当てて、定期テスト・高校受験の対策まで詳しく解説していきます。
中学生が数学の成績で伸び悩む原因は学年ごとに異なり、問題点を理解することで効果的な対策が可能です。
中学1年生での主な問題点は「算数」と「数学」の違いに対する戸惑いです。小学校の算数は具体的な数字や物を用いて考えるため、イメージしやすいです。しかし、中学に進むと「a」「b」「x」「y」といった文字を使い、抽象的に考える必要があります。
この変化に適応できず、特に1学期期末テストから2学期中間テストにかけて成績が落ちることが多いです。この時期に扱う「文字式」「方程式」「比例・反比例」といった基盤単元でつまずくと数学全体に影響が及ぶため、早めの対策が求められます。
中学2年生では、単元の難易度が上がるだけでなく、問題文が長くなることで理解が難しくなることが多いです。問題文を論理的に読み解く力と、教科書内容の理解が必要になります。
特に「連立方程式」「一次関数」「図形の証明」といった単元は、長い問題文が多く、高校入試でも頻出する重要な単元です。中2で数学の問題を解く際に「何を言っているのか分からない」と感じる場合、論理的な読解力の不足が原因かもしれません。高校受験を意識し、早めに対策を始めることが重要です。
中学3年生でつまずく原因は、多くの場合中1、中2の頃の数学の理解不足によるものです。中3の数学は、これまでの知識を使った応用が求められやすいので、過去の理解不足が表面化しやすいです。
例えば「図形とグラフ」や「場合の数と方程式」といった融合問題は、高校入試でも頻出で、既習範囲の確実な理解がないと取り組むことが難しくなります。
中3で数学の成績が伸び悩みがちな場合は、過去の数学の内容を遡って復習し、基盤を固めることが重要です。受験までの時間を考慮し、早めの対策が成績向上に繋がります。
数学が苦手な子どもに対して、効果的な勉強法を3つのステップで紹介します。これらの方法を実践することで、苦手意識を克服して自信をつけることができます。
数学に苦手意識を持つ場合は、まず教科書の例題から取り組むことをおすすめします。焦ってテストのやり直しや応用問題に挑戦するのは逆効果です。最初は「自分にもできるかもしれない」という期待を持たせることが大切です。
教科書の例題は、基礎を理解するために最適なスタート地点です。もし例題が解けなかった場合は、教科書ガイドを活用し、解説をじっくり読みながら進めていきましょう。例題を自力で解けるようになったら、直後の練習問題にも取り組むと良いでしょう。
教科書の問題がある程度解けるようになったら、問題演習を増やしましょう。数学が得意になるためには、数多くの問題に取り組むことが重要です。おすすめの教材は、学校で配布される教科書準拠のワークや問題集です。
問題の難易度が適切で、基本の習得にはピッタリです。勉強する際は、ワークには書き込まず、ノートに解答を記入することがポイントです。また「自力でできた⇒〇」「できなかった⇒×」などの印を付けることで、どの問題を再度学習する必要があるか一目でわかります。
数学の苦手意識を克服するためには「毎日少しでも数学の勉強をする」習慣をつけることが重要です。脳は頻繁に触れる情報を重要と認識し、忘れにくくなります。
逆に、勉強の間隔が広いと、知識を忘れやすくなります。毎日少しでも数学に取り組むことで、知識が脳に定着しやすくなります。1日10分でも数問でも構わないので、取り組みやすい分量で毎日続けることがポイントです。
中学生の数学対策には、定期テストと高校受験それぞれでのポイントがあります。順番に見ていきましょう。
定期テスト対策では、良質な問題集を反復して解くことが重要です。数学は、実際に問題演習はできないのに「できたつもり」になりがちです。そのため、例題や練習問題に加えて類題や応用問題に取り組み、自信を持って解けるレベルに仕上げることが必要です。
また、テスト範囲を網羅するために、テストの2週間前から計画的に対策を行いましょう。地域によっては、テスト対策を行う塾もあるので、参加を検討するのも良いでしょう。
高校受験対策では、志望校に応じた適切な対策が重要です。公立高校入試では、思考力や判断力が求められる融合問題や応用問題が増えているため、基本を固めた後に都道府県別の問題傾向に合わせた演習が必要です。
一方、私立高校では学校ごとに独自の問題が出題されるため、早めに過去問を解いて問題傾向に慣れることが重要です。中学3年間の内容が試験範囲に含まれるため、苦手分野は早期に対策し、本格的な受験勉強に備えましょう。
本記事では、中学生が数学でつまずく原因や効率的な勉強法について解説しました。中1では算数から数学への移行に戸惑い、基礎単元でつまずくことが多いです。中2は問題文の長さと難易度が増し、中3ではこれまでの内容理解不足が成績に影響します。勉強法としては、教科書の例題から始め、学校のワークで基礎を固め、毎日の勉強習慣を身につけることが大切です。定期テスト対策は問題集の反復演習、高校受験対策は志望校に合わせた問題演習がカギです。
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