2022/09/15 2022/09/26
関西大学は大阪府に位置する私立大学であり、関関同立の1つとして知られています。全国27都市に受験会場を設けるため、全国各地の受験生が地元に近いエリアで受験できます。本記事では、関西大学への進学を検討中の方に向けて、おもに一般入試の全学日程の入試対策について説明します。関西大学に興味のある方は、ぜひご一読ください。
関西大学の入試を分類すると、3つに分けられます。入試の中心となる一般入試のほか、共通テスト利用入試、個性を生かせる入試です。個性を生かせる入試とは、AO入試や公募推薦入試などの特殊な入試のことをいいます。
以下では、一般入試と共通テスト利用入試について説明します。
一般入試は、全学日程1、全学日程2、学部別独自日程の3つの種類があります。全学日程1および全学日程2は名称のとおり、すべての学部を対象にした日程であり、ともに3日間の試験日が設けられています。
文系・理系ともに3教科型を中心としつつ、2教科型などの選択肢もある形式です。学部別独自日程は、総合情報学部のみを対象にした2教科型となっています。
共通テスト利用入試は、併用、前期および後期の3つの種類があります。併用は、個別学力検査の点数に共通テストの点数を合わせることで、合否判定が実施される形式です。同一日の同一試験科目で実施する一般入試と併願すると、1回の受験に対して2つ以上の合否判定を受けられます。
個別学力検査がないのが前期、および後期であり、共通テストの点数だけで合否が決まる形式です。学部により2科目型から6科目型まで幅広く、さまざまな選び方で受験できます。前期と後期は出願できるタイミングで分かれており、前期の出願は共通テストの実施前まで、後期は2月の入試の合格者発表後から出願できます。
関西大学における一般入試の問題については、問題の量、難易度、出やすい分野などが毎年一定だといわれています。そのため、入試傾向を知ったうえで対策をすることで、より高い得点につなげられるでしょう。それぞれの科目についての傾向を確認しましょう。
英語は長文の読解問題が中心となっています。長文の内容に関する空欄補充、並べ替え、正誤問題が出題されます。
試験時間は90分です。時間内に解くためには、素早く内容を理解する読解力が求められます。英文のレベル自体は標準的といわれており、基本的な単語を抑え、時間内に長文問題を解く練習が重要になります。
国語は、現代文と古文の読解問題で構成されています。文章量が多く、設問も長いため、英語と同様に素早く読み解く力が必要です。
試験時間は75分です。英語外部試験利用方式を利用しない限り、90分間英語の長文を読み込んだ後で国語の長文読解が続きます。連続して長文を解けるだけの集中力を養う必要があるでしょう。
理系数学の出題範囲は、数学1A、数学2B、数学3となっており、数3からの出題率が高めになっています。しっかりとした計算力が問われます。試験時間は理系100分です。
数3の出題率が高いという傾向がはっきりしているため、数3の学習は必須になるでしょう。文系においては、数学は選択科目となっており、試験時間は60分です。
文系の入試は、地歴・公民と数学の中から1つ選択して受験するのが主な形式です。地歴・公民の科目は、世界史B、日本史B、地理B、政治・経済で、試験時間は60分です。いずれも標準的な難易度といわれており、基本に忠実にしっかりと知識を積み重ねておきましょう。
理系の入試においては、物理または化学のどちらかを選択します。理科の試験時間は75分です。
難易度としては、どちらも標準的だといわれています。問題数が多く、計算問題もあるため計算力が必要です。公式や定理を確実に押さえて演習を繰り返しましょう。
関西大学には全部で13学部があります。文系・理系で基本的に試験科目は分かれています。
文系に属するのは、法学部、文学部、経済学部、商学部、社会学部、政策創造学部、外国語学部、人間健康学部、総合情報学部、社会安全学部の10学部です。理系に属するのは、システム理工学部、環境都市工学部、化学生命工学部の3学部です。
以下では、試験科目と合格ラインについて、文系と理系に分けて説明します。
文系は英語、国語および選択科目を合わせた3教科が基本です。配点は、英語200点、国語150点、選択科目100点です。英語外部試験利用方式を利用する場合は、国語と選択科目だけで受験できます。
なお、総合情報学部のみ英国、英数、国数のいずれかの組み合わせによる2教科型で受験できます。文系の合格ラインは3教科450点中、290~350点ほどです。毎年学部ごとの合格ラインにあまり変動はありません。
理系は国語と数学が入れ替わり、英語、数学および選択科目を合わせた3教科が基本です。配点は、英語200点、数学200点、選択科目150点です。
理科設問選択方式で受験すると、選択科目の理科の配点が上がる代わりに英語の配点が下がります。理系の合格ラインは3教科550点中、340~390点ほどです。年度によって合格ラインに大きな変動があります。
関西大学に合格するには、基本を確実に押さえておくことが重要です。科目別で説明したとおり、難易度としては標準的な問題となっているため、計算ミスなどで点を落とすことが致命的なミスにつながりかねません。科目別の入試傾向を確認し、長文読解力や計算力を徹底して鍛えましょう。
関西大学を狙うための入試対策についての説明は以上です。おもに一般入試に関して説明しましたが、各学部の受験の際には英語外部試験利用方式や理科設問選択方式など、複数の試験方式の中から選択ができます。
自分の得意分野をもっとも活かせる入試方式を選びましょう。なお、最新の情報については関西大学のホームページなどでご確認ください。
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